ビデオで録画して必ず見る番組の一つに「タモリ倶楽部」があります。
北海道では月曜日の深夜放映しているのですが、先日放映されたのが「地図サミット」。
色々な地図が紹介されて楽しめましたが、クイズの中で出題された、「これはどこの県境でしょう」
という問題がありました。
3県の県境なのですが、1つの県から細長く他県に食い込んでいる地域がありました。
正解は、福島県、山形県、新潟県の県境で、福島県が細長く食い込んでいるということです。
地図を見ると確かに食い込んでいますね。
http://arashi.ehoh.net/map.html
なぜこんな県境になったかと言うと、明治時代に、福島県の県庁所在地福島市の場所が
県の中心より北東寄りにあることが問題となり、西端にある寒川村(現在の新潟県阿賀町)
を新潟に移すことによって、結果的に県庁所在地が中心に近くなったと同じ効果を狙った
とのことです。
そして県境は、御西岳から西へ続く山の稜線から、三国岳から南西へ延びる稜線に変更
されましたが、ここで新たな問題が発生しました。
それは、飯豊山にある飯豊山神社の奥之院です。
福島県は、飯豊山神社の本社が一ノ木村(現・喜多方市山都町)にあるから、奥之院も福島
県のものだ!と主張しました。
これに対し、新潟県は「飯豊山は古くから越後の山だ」と、反論し、この騒動は内務大臣にお
預けとなり、20年も経った明治40年に「飯豊山神社とその境内、登山道は福島県一ノ木村に
帰属する」という裁定が下りました。
このため、山の上を走る参道は福島県という県境ができあがったとのことです。
「地理フェチ」を自認する私もこの話ははじめて聞きました。
「タモリ倶楽部」・・・・・好きです。
----------あらし
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