今回の未来創造堂は「昆布養殖の未来を切り拓いた男」。
南茅部の漁師吉村捨良氏と北海道水産研究所の長谷川由雄氏。
南茅部は函館の北東、亀田半島にある町でしたが、現在は合併により函館市になっています。
南茅部の真昆布は朝廷への献上品だったことから献上昆布とも呼ばれた最高級の昆布。
しかし、天然昆布の収穫は不安定でした。
何とか昆布を養殖できないものかと考えていた吉村氏は長谷川氏の研究に注目、吉村氏自ら養殖場を設計して昭和41年に養殖を始めました。
その日の天気と潮の流れを見て水深を変えるという地道な作業を続け、次第に周囲の仲間達も協力するようになりました。
その結果、天然物と遜色無い昆布ができ、昆布の養殖により生産量は4倍に増えたとのことです。
ネットで検索すると、吉村氏は若い頃、自分に何ができるかと全国各地を渡り歩き、旋盤工として川崎市で働いていた頃は研修講師の助手を務めるなど研究熱心だったとのことです。
そんな吉村氏は、昆布洗浄機や乾燥機などを発明し、昆布の大量生産に寄与したようです。
昆布の生産量はおそらく北海道が1位だと思いますが消費量は沖縄県が多いと聞いたことがあります。
まあ、どこで消費されてもいいんですけど・・・・。
昆布の「うまみ」成分を調味料にしたのが「味の素」です。
「うまみ」というのは日本独自の味覚だそうです。
たかが昆布、されど昆布・・・・・・でしょうか。
----------あらし
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