今回の未来創造堂は「着物の未来を切り拓いた男」久保田一竹(クボタイッチク)。
昭和12年、二十歳の頃に博物館で見た室町時代の絞り染めの技法「辻が花」を見て「いつか自分も・・・」と思ったとのこと。
辻が花の技法は江戸時代には廃れ継承されておらず試行錯誤で技術を再現しようとしました。
染料の原料、濃さ、乾燥の時間等々・・・・、400年の時を越える作品を作りだすためには長い年月を要しました。
久保田氏が納得する物が出来上がったのは60歳の頃。実に40年経って完成したわけです。
久保田氏は2003年に85歳で亡くなっていますが、久保田氏の作品は「一竹辻が花」として国内外で評価され、宝塚や能舞台でも採用されています。
久保田氏の信念、
「伝統は軽んじてはいけない。しかし、伝統に捕らわれてもいけない」
こうして新しい伝統が生まれていくのでしょうね。
彼の作品は、山梨県の久保田一竹美術館で見ることができるようです。
http://www.itchiku-tsujigahana.co.jp/index.html
----------あらし
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