今週の未来創造堂の「未来を切り拓いた男」は、椅子の未来を切り拓いた男、吉川秀信氏。
理髪店用の椅子を作っていたが敗戦で工場を失い、「いつかアメリカに負けない物を作るんだ」
と心に決めて様々な調査を行なっていたところにあらわれたのが新幹線。
老若男女が長時間座っていても疲れない椅子ということで注目し、人間工学を基に開発した
大学教授と共に研究を始め、7年に及ぶ研究の末、昭和41年に世界初の電動椅子が完成。
地元大阪の理髪店に納入したところ、日本のみならず海外からも注文が来るほどになり、
彼らの研究成果は現在でも理髪店の椅子の基準になっているとのことです。
番組では「宝鋳工所」としか紹介されていませんでしたが、これは現在の「タカラベルモント」。
理容、美容、エステティック、メディカルなどの設備の会社です。
そういえば、床屋さんに行った時に「タカラベルモント」と書いた設備があったと記憶しています。
会社のHPによると、現在の社長は吉川秀隆氏、秀信氏の息子さんでしょうか・・・・。
吉川秀信氏の信念は、「問題を解決するためにはいくつもの視点に立つことが必要だ」
40年前に新幹線の記事を見て人間工学に注目したということは画期的なことだと思います。
商売や科学って、まっすぐな道を行くのも一つの道だと思いますが色々な分野からの情報を
収集する(そのためにはアンテナを広く張る必要がありますが)ことが必要ではないかと思います。
----------あらし
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