今回の未来創造堂は「電気カミソリの未来を切り拓いた男」
パナソニック電工の綿谷秀次(わたやひでじ)氏。
1930年代にアメリカのシックが水の無いところでも髭が剃れる電気カミソリを発売。
日本のメーカーは後発ですので、ブラウン,フィリップスといった専門メーカーに対するブランドイメージが低く、売り上げはいまいちだったとのことです。
電気カミソリの開発者達は、海外メーカーをあっと言わせる製品を・・・と考えていました。
そこに発想の転換のヒントを与えたのが創業者の松下幸之助氏。
幸之助氏は開発者が考えない奇妙な持ち方で電気カミソリを使用したため、「持ち方が違うんですけど・・」と言ったところ、幸之助氏は「お客様がどんな使い方をするかわからない。そこまで考えなさい。」と・・・。
開発者は”お客様はどんな使い方をするのか”を考えたところ、剃った髭を掃除するのが大変だということに気が付き、洗える電機カミソリの開発に着手。
防水の材質を試行錯誤した結果、昭和56年に世界初の水で洗える防水電気カミソリを発売。
綿谷氏の信念、
「対象物をとことん研究することから物作りがはじまる」
物作りのメーカーというのは、「最新技術」を追求することに走りがちなところがあると思います。
でも、最新技術イコールユーザーが受け入れる技術ではありません。
ユーザーが何を望んでいるのか、自分がユーザーだったらどうしてほしいのか。
そんなところからヒット商品が生まれるのでしょうね。
綿谷氏は今年2月定年退職を迎えましたが、その思想は後輩に受け継がれていることでしょう。
ちなみに、私は電気カミソリはブラウンの物を使っています。
専用の台に専用の洗浄剤(アルコール系)をセットしておけば台に差し込んでスイッチを入れるだけで洗浄と充電が出来る物です。
私の中では未だにブランドイメージが根強いようです・・・・・・(^_^;)
----------あらし
PR