今回は、フリーズドライの未来を切り拓いた男、天野肇氏(天野実業株式会社代表取締役社長)。
会社のHPによると、1940年天野辰雄氏が創業、1947年法人組織とし、カラメルの製造を開始、1957年に日本初のカラメルの粉末化に成功し、フリーズドライの可能性に着目したようです。
1982年に天野肇氏が社長に就任しています。
1972年の浅間山荘事件で警察官に喜ばれたカップラーメンの具材をフリーズ加工していました。
自分が関わった食品があんな現場でも役立つなんて・・・ フリーズドライの下請けもいいけど、自社でオリジナル商品を作れないか・・・・。
そこで、味噌汁のフリーズドライ化を手がけたわけです。
が、具材と汁を同時にフリーズドライ化するのは困難だったようです。
お湯を注げばかき混ぜなくても具材がふんわりでてくる味噌汁・・・そんな商品を目指していました。
最終的に、具材と汁を別に冷凍する方法を採用し、冷凍温度と時間の設定を試行錯誤し完成したとのことです。
が、「所詮はインスタント」という感が強く、売り上げは伸び悩んでいました。
1987年、女優の和泉雅子さんが北極点に向かった際、天野氏の味噌汁に心救われお礼の手紙を送ったことが転機になり認知(?)されるようになったとのことです。
カップラーメンをはじめ、スープ、甘酒などフリーズドライの技術が生かされています。
今では「所詮インスタント」ではありませんね。
お湯を注ぐだけで本格的な味を再現できる物が多いと思います。
保存食としても注目されいます。
フリーズドライ、恐るべし・・・・・(^_^;)
----------あらし
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