ほぼ毎週未来創造堂の話題を書いています。
今回はシュレッダーの未来を切り拓いた男、明光商会創業者の高木禮二氏です。
氏は、裕福な家庭に生まれたようですが、独立してストッキングの修理を始めましたが、品質の向上で商売が出来なくなり、リコー関連会社のセールスマンとして就職。
社長よりも給料が高くなり解雇されたとのことです。
「明光商会」を立ち上げ、コピー用の現像液などの商売を始めました。(当時コピーといえば「青焼き」と呼ばれた技術が大半でした)
不要書類の処理は焼却が主流でしたが、公害の問題があり新たな処理方法が求められていました。
また、昭和39年の「産業スパイ」の事件をきっかけに機密保持技術が求められるようになりました。
高木氏はその解決策として既存商品を改良した縦横に裁断出来るシュレッダーを開発するわけです。
個人情報保護法の施行以来シュレッダーは一般家庭にも普及していますが、その先駆者が高木氏なのです。
明光商会はシュレッダーの国内シェア80%と言われています。
シュレダーといえば「MSシュレッダー」が定番でしょう。
高木氏の言葉、
「一歩先を見据えて動け、動けばいつか世の中が変わる」
先を読むということは難しい事だとと思います。
でも、OA機器関係の世界で生きてきた人にとっては的確な判断だったと思います。
高木氏は2007年5月に亡くなっているようです。
----------あらし
PR